〈レユッカス〉は、イタリア在住の日本人女性デザイナー、村瀬由香氏によるシューブランドだ。すべての製品は、世界中にファンをもつイタリアの老舗「Enzo Bonafe(エンツォ・ボナフェ)」の工房で、職人により制作されている。イタリアっぽい色っぽさというよりは、知性の中の色気のようなものを、〈レユッカス〉の靴からは感じる。メンズの靴でありながら端正な美しさがあり、無駄がない。その理由はデザイナーが女性だということもあるだろうが、元は「女性向け」に「男性仕様の革靴」を作っていて、その仕様をまた「男性用」にしているというので、大いに納得した。革靴の魅力を無駄なくまとめたようなキュッとしたフォルム。女性が履いても違和感がないような曲線美。上品な、ちょっと高いヒール。そのすべてのバランスが、すこしの愛らしさを生み出している。例えが変かもしれないけれど、高級なお人形が履いている、よくできた靴のような。どこか現実ではないような不思議な美しさ。性別の境目がなく、オーセンティックな革靴。今、そして未来において変わることのなさそうな美しさが、〈レユッカス〉には詰め込まれているのだ。採用されている製法は、マッケイ製法。グッドイヤーウェルト製法と比べて、軽量で、足なじみがいいのが特徴だ。甲革を直接ソールと縫い付けているので、コバが見えず、洗練された印象を受ける。しかし何よりも〈レユッカス〉らしさをつくっているのは、その独特のラスト(木型)かもしれない。実は村瀬氏は、紙にデザインを書かない。ラストに直接、デザインを書き込むという。ラストに線を何本も何本も書き、最も美しいと思えるたった一本の線を採用する。感覚とデザインが直結していること。これもまた、〈レユッカス〉がもつ自由な曲線美の秘密のひとつと言えるだろう。ディプロマットコンサルエドワードグリーン Edward Greenジョンロブ John lobbチェルシー Chelseaドーバー Doverシティ2 City2フィリップ 2 Philip 2クロケット&ジョーンズチャーチチャーチオールデンサンダースジャランスリワヤトリッカーズパラブーツベルルッティサントーニ
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